IIS ウェブサーバ設定
Plesk は、クライアント(訪問者がウェブサイトにアクセスするブラウザなど)にウェブサイトのページを配信するために IIS ウェブサーバ を使用します。IIS の動作は各種の設定によって定義されます。
デフォルトのウェブサーバ設定 は、サーバ管理者(ホスティング事業者)が指定します。これらの設定により、IIS が各種ファイルを処理する方法や、IIS が SSL/TLS を使用する方法などが決まります。
ただし、ウェブサイトの所有者は、自分のウェブサイト用のカスタムウェブサーバ設定をセットアップできます。たとえば、インデックスファイルのタイプを追加したり、サイトアクセスに制限を加えたりできます。
注釈: ウェブサイトに対するウェブサーバ設定の調整は、ホスティング契約に適切なパーミッションが設定されている場合にのみ行うことができます。
IIS ウェブサーバ設定を調整する
カスタマイズ可能なウェブサーバ設定はすべて、[ウェブサイトとドメイン] > ウェブサイトを選択 > [IIS 設定]ページにあります。カスタム設定は、選択したウェブサイトにのみ適用されます。
設定は、以下のグループに分かれています。
共通設定
通常、これらの設定は、以下のような目的でサイト所有者が変更します。
- サイト訪問者がブラウザでサイトのディレクトリのファイルやサブディレクトリのリストを表示できるようにする([ディレクトリの参照])。サイトのルートディレクトリにデフォルトのインデックスページがない場合は、ディレクトリリストが表示されます。
- 新しいタイプのデフォルトのインデックスページを追加する([デフォルトドキュメント])。
- 特定の拡張子を持つファイルに MIME タイプを追加する([MIME タイプ])。
- ウェブブラウザが、キャッシュされたウェブコンテンツのコピーを保持し、サーバに再リクエストするまでの期間を、[Expires]ヘッダを構成することで変更する。
- HTTP 応答の追加ヘッダを構成することで、ウェブブラウザに複数のアクションの実行を指示する。
ディレクトリセキュリティ設定
これらの設定により、サイト所有者は以下を実行できます。
- ユーザ名とパスワードでのサイトへのアクセスを制限する。システムユーザだけはサイトにアクセスすることができます([匿名認証])。匿名認証を拒否するのは、サイトへの訪問者を意図していない場合、たとえば、社内用のウェブアプリケーションなどで役に立つ可能性があります。FTP ユーザおよび Plesk で作成された追加の FTP ユーザは、サイトのディレクトリへのアクセスが許可されていれば、そのサイトにアクセスすることができます。
- すべてのクライアント(ブラウザ、FTP クライアントなど)に、セキュアな HTTPS プロトコルを使用してサイトにアクセスさせる([SSL/TLS が必要])。このオプションは、サイトに個人情報を格納したり、それを送信したりする場合などに必要です。
アクセス制限設定
サイト所有者はこれらの設定を使い、訪問者の IP アドレスに基づいてサイトへのアクセスを制限できます([サイトへのアクセスを拒否]で、特定の IP アドレスからのアクセスを拒否/許可します)。
注釈: サブドメインは独自のウェブサーバ設定を持つので、サイトのウェブサーバ設定を変更しても、そのサブドメインにこれらの変更は反映されません。
必要な設定が見つからない場合は、ウェブサイトのカスタム設定をセットアップできるサーバ管理者(ホスティング事業者)にお問い合わせください。
サーバ設定のデフォルト値
カスタム値を入力して各パラメータの値を設定することも、デフォルト値のままにすることもできます。後者の場合、サーバ管理者(ホスティング事業者)が定義したデフォルトのウェブサーバ構成の値が使用されます。
入力した値はデフォルト値よりも優先されます。唯一の例外は[サイトへのアクセスを拒否]設定であり、デフォルト構成の IP アドレスと指定した IP アドレスがウェブサイトに適用されます。競合が発生する場合(デフォルト構成で拒否されている IP アドレスを許可する場合など)、IIS では管理者が入力した設定が優先されます。