デフォルトでは、Plesk はメールサーバソフトウェアと連携して、メールボックスやメーリングリストのメールサービスを提供します。インストールすると、メールサーバは自動的に構成され、いつでもサービスを提供できるようになります。ただし、デフォルトの設定が自社のニーズを満たしているかどうかを確認することをお勧めします。
メールサービス設定を表示または構成するには:
[ツールと設定]>[メールサーバ設定]([メール]グループ内)に進みます。
また、同じ IP アドレスから接続数の上限を変更することもできます。上限が低い場合は、ファイアウォールの内側の複数のコンピュータからメールサーバに接続するユーザ、および複数のメールアカウントを持つユーザが影響を受けます。
過不足なく設定するには、予想される接続総数だけでなく、サーバのメモリや CPU リソースも推定する必要があります。
接続総数は、同じプロトコル(IMAP、POP3、IMAP over SSL、または POP3 over SSL)によるすべての接続の合計として数えられるので、どのプロトコルに対しても 1 つの上限値が適用されます。
Courier IMAP を使用する場合は、次の上限を指定することができます。
これらの設定は、Courier IMAP 構成パラメータ MAXDAEMONS
および MAXPERIP
の値に対応します。
Dovecot を使用する場合は、次の上限を指定することができます。
これらの設定は、Dovecot 構成パラメータ process_limit
および mail_max_userip_connections
の値に対応します。
また、メールプログラムの設定で送信 SMTP 接続にポート 587 を指定するように顧客に対して通知し、ファイアウォール設定で必ずこのポートへの接続を許可してください。
次の 3 つのオプションから選択してください。
このオプションを使用すると、送信者の IP アドレスがパブリックブラックリスト(Spamhaus リスト、OpenBL リストなど)に追加されません。これが必要になる場合として、ドメイン IP アドレスから送信されるメッセージのメールサーバホスト名が SMTP グリーティングで使用されている場合が考えられます。一部の受信側サーバでは、そのようなメッセージはスパムと見なされます。
ホストするドメイン数が 100 未満の場合は、このオプションを使用することをお勧めします。ドメイン数が多い場合は、このオプションを使用すると、サーバの負荷が大幅に増大します。
メールリレーモードを選択します。
クローズドリレーの場合、メールサーバは、このサーバ上にメールボックスがあるユーザ宛てのメッセージのみ受領します。顧客が送信 SMTP サーバ経由でメールを送信できなくなるため、クローズドメールリレーはお勧めしません。
認証後のリレーの場合、プロバイダのメールサーバ経由でメールを送受信できるのはプロバイダの顧客に限られます。[認証が必要]オプションをオンにして、認証方法を選択することをお勧めします。
認証なしでのオープンリレーを許可するオプションもありますが、デフォルトではユーザインターフェースで非表示になっています。このオプションをオンにすると、スパム発信者が未承諾のメールをサーバ経由で送信できるようになるため、お勧めしません。オープンリレーを設定するには、サーバのファイルシステムにログインして、Plesk インストールディレクトリ(プラットフォームが Linux の場合は PRODUCT_ROOT_D/var/root.controls.lock
、Windows の場合は PRODUCT_DATA_D/var/root.controls.lock
)で root.controls.lock
というファイルを検索し、このファイルから /server/mail.php3:relay_open
という行を削除します。コントロールパネルにオープンリレーオプションが表示されます。
Windows ホスティング管理者に対する注意事項: 信頼できるネットワークに対してリレー制限を使用したくない場合は、[次のネットワークにはリレー制限を適用しない]フィールドでネットワーク IP およびマスク(123.123.123.123/16 など)を指定して、 アイコンをクリックします。リストからネットワークを削除するには、削除したいネットワークの
アイコンをクリックします。
リスト内のネットワークのリレーホストは、スパム、オープンリレー、オープンプロキシによって操作されないとみなされています。信頼されているホストは、スパムをリレーすることはあっても、スパムを作成したりヘッダデータを偽造することはありません。DNS ブラックリストによるチェックは、これらのネットワーク上のホストに対しては行われません。
SmarterMail メールサーバでは、ドメインレベルで Require SMTP Authentication オプションをオンにすることができます。ただし、このオプションをオンにできるのは、Plesk でサーバレベルでオープンリレーがオンになっている場合に限ります。その他のリレーモードでは、Plesk はこのオプションをオフにします。このオプションをオンにするには、前述の手順に従って Plesk でオープンリレーを許可してから、SmarterMail で[Settings]>[Defaults]>[Domain Defaults]を選択します。
送信メールメッセージ数の上限を設定する。このオプションは、Plesk サーバからスパムメールメッセージが送信されないようにするために使用されます。詳しくは、「送信スパムからの保護」を参照してください。
注:[サーバ全体のメール設定]に表示される上限は、サービスプランおよび契約で使用されるデフォルト値です。ただし、独自に上限を指定した場合は除きます。上限について詳しくは、「上限機能の概要」を参照してください。
上限のほかに、以下の設定を調整することができます。
送信メールメッセージ数の上限を有効にすると、[送信メールの制御]という新しいリンクが[ツールと設定]の[メール]グループに表示されます。このリンクを使用して、すべての Plesk オブジェクトの送信メールメッセージに関する詳細な統計を確認します。
Windows ホスティング管理者に対する注意事項:Plesk for Windows の場合、送信メールメッセージ数の上限を使用するためには、多数の手順が必要になります。以下を参照してください。
Windows ホスティングでの送信メール数の上限を設定するには、以下を実行してください。
サーバで使用するアンチウイルスプログラムを選択します。詳しくは、「アンチウイルスソフトウェア」を参照してください。
サーバで使用するスパム防御オプションを選択します。SpamAssassin スパムフィルタなどのスパム防御システムや、DomainKeys、DNS ブラックホールリスト、SPF(送信側ポリシーフレームワーク)ベースのスパム防御システムをセットアップするには、「アンチスパムツール」セクションに進んでください。
Qmail メールサーバを使用している場合は、メールアカウントの書式を選択することができます。
[短縮形とフルアカウント名の使用を許可する]オプションをオンにすると、ユーザはメールアドレスの @ 記号の左側部分(例:username
)だけを指定しても、またメールアドレスを完全に(例:username@your-domain.com
)指定しても、メールアカウントにログインすることができます。
異なるドメインの複数のメールユーザが同一のユーザ名とパスワードを使用すると、認証で問題が発生する場合があります。これを回避するには、[フルメールアカウント名の使用のみ許可する]オプションをオンにしてください。
メールサーバでフルメールアカウント名だけをサポートするように設定すると、暗号化されたパスワードがメールボックスになく、異なるドメインでユーザ名とパスワードが重複していないことを確認するまでは、短縮形のアカウント名をサポートするように戻すことはできません。