SBP と Plesk のパワーユーザビューのユーザインターフェースはほぼ同じです。そのため、ここでは Plesk での作業方法に対する重要な変更点に絞って説明します。
このセクションの内容: |
Plesk には SBP より多くのパーミッションが用意されているため、ユーザ役割に応じた権限を SBP より細かく調整することができます。例えば、Plesk では、メールアカウントを管理できるユーザと、会社のメーリングリストを管理できるユーザとを区別することができます。Plesk にはパーミッションが豊富に用意されているため、一部の SBP パーミッションを、関連する多数の Plesk パーミッションに移行することができます。パーミッションの移行方法について詳しくは、下の表を参照してください。
SBP パーミッション |
Plesk パーミッション |
移行に関する備考 |
ユーザの管理 役割の管理 |
ユーザと役割の管理 |
いずれかの SBP パーミッションが付与されている場合にパーミッションを付与。 |
ウェブサイトとドメインの管理 |
サイトの作成と管理 ログローテーションの構成 匿名 FTP サービスの構成 スケジュール済みタスクの作成と管理 データベースの作成と管理 データのバックアップと復元の構成と実行 統計の参照 sb_name< でのサイト設計> 追加 FTP アカウントの作成と管理 DNS 設定の管理 Java アプリケーションのインストールと管理 |
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サーバ設定の変更 |
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このパーミッションは移行されません。Plesk でサーバ設定を変更できるのは、管理者役割のユーザのみです。 |
メールの管理 |
メールアカウントの作成と管理 メーリングリストの作成と管理 |
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個人情報の更新 |
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このパーミッションは移行されません。Plesk では、すべてのユーザが個人情報を変更することができます。 |
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ファイルのアップロードと管理 |
デフォルトでは、このパーミッションは移行後に却下されます。 |
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スパムフィルタの構成 |
デフォルトでは、このパーミッションは移行後に却下されます。 |
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アンチウイルスの構成 |
デフォルトでは、このパーミッションは移行後に却下されます。 |
ユーザ役割のプロパティについて詳しくは、「ユーザ役割」のセクションを参照してください。
SBP の使用中は、Site Editor ツールを使用して独自のウェブサイトを簡単に作成できます。同じ目的のために、Plesk にはより高機能な Presence Builder というツールがあります。Site Editor と比べ、Presence Builder には以下のような特長があります。
Presence Builder について詳しくは、「Presence Builder でウェブサイトを構築する」のセクションを参照してください。
Site Editor で作成したウェブサイトは、Presence Builder に対応していません。ただし、Site Editor を Plesk にインストールすれば、そうしたウェブサイトを Site Editor で編集することができます。この場合、[ウェブサイトとドメイン]リスト内のウェブサイトには、[SiteBuilder 4 または Site Editor で編集]という追加ボタンが表示されます。
Plesk では、SBP と同じ方法で、ウェブサイトへの接続をセキュリティ保護することができます。これには、[ツールと設定]>[SSL 証明書]で SSL 証明書を取得し、[ツールと設定]>[IP アドレス]で証明書を IP アドレスに割り当てます。SBP と同様に、1 つの IP アドレスには証明書を 1 つだけ割り当てることができます。したがって、ホスティングリソースに共有 IP アドレスが 1 つだけ存在する場合、セキュリティを強化できるウェブサイトは 1 つだけです。一方、Plesk には、この問題を解決できるように高度な SSL 保護機能が用意されています。
SSL 証明書をウェブサイトに割り当てる手順については、「接続を SSL 証明書で保護する」セクションを参照してください。
Plesk でのアプリケーション管理は、SBP とほぼ同じ(あるいは完全に同じ)です。SBP と同様に、[アプリケーション]タブに、使用可能なウェブアプリケーションのリストが表示されます。アプリケーション管理について詳しくは、「ウェブサイトアプリケーションを使用する」のセクションを参照してください。
独自に作成したアプリケーションパッケージのアップロードには、今後はアプリケーションヴォルトを使用します。ヴォルトとは、ウェブアプリケーション用に Plesk に用意されたローカルリポジトリのことです。利用可能なアプリケーションが増えることに加え、ヴォルトではアプリケーションの更新、サーバ全体の設定の構成、およびその他のオペレーションを実行することができます。アプリケーションヴォルトについて詳しくは、「ウェブアプリケーション」のセクションを参照してください。
Plesk でのメール管理には、SBP と少し異なる点があります。一般的なメール設定を、[メールサーバ設定]で設定することができます。
SBP のメール機能と比べ、Plesk にはさまざまな機能が追加されています。
上記の主な変更点に加え、Plesk には SBP で提供されていない機能が数多く搭載されています。たとえば、イベント管理、サーバヘルスモニタリング、カスタムブランディングテーマなどです。この章ではこれらすべてをカバーできません。他のサーバ管理オペレーションについて詳しくは、本ガイドの該当セクションを参照してください。