バックアップを復元する

Plesk 12 以前の Plesk で作成したバックアップを復元することができますが、Plesk 8.6 より前のバージョンで作成したバックアップは復元できません。

バックアップファイルからデータを復元するには、[ウェブサイトとドメイン]>[バックアップマネージャ]に進み、バックアップのリストから復元したいバックアップを選んでその作成日をクリックします。このリストには、Plesk のサーバストレージおよび指定された FTP ストレージに保存されたバックアップが含まれており、FTP ストレージ内のバックアップには[システムノート]列にアイコンが表示されています。復元ウィザードで以下のパラメータを指定します。

復元するデータ

注: Plesk 12.0 以降では、バックアップから復元するオブジェクトを選択することができます。特定のサイト、ファイル、データベースなどを復元可能です。これで、復元する必要がある対象だけを復元できるようになり、他のオブジェクトが上書きされることはなくなりました。例えば、1 つのドメイン(example.tld)の DNS ゾーンだけを復元する場合、他のすべてのドメインの構成を復元する必要はありません。
同じタイプの複数のオブジェクトを一度に復元することができます。タイプが異なるオブジェクト(例えばメールボックスとデータボックス)を復元するには、メールボックス用とデータボックス用の 2 つの復元セッションが必要になります。
オブジェクトを選択して復元するのは、Plesk 12.0 以降で作成したバックアップでのみ可能です。

すべてのオブジェクトを復元するには:

  1. [システム全体(完全な復元)]オプションを選択します。
  2. 入力が求められた場合は、復元するデータのタイプ(ドメイン構成、仮想ホストコンテンツ、データベース、メール設定、メールアカウントなど)を指定します。例えば、メール設定を選択すると、すべてのドメインのメール設定が復元されます。

特定のタイプの特定のオブジェクト(メールボックス、ドメインの DNS ゾーンなど)を復元するには:

  1. [選択したオブジェクト]オプションを選択します。
  2. 復元するオブジェクトのタイプを選択します。例えば、[データベース]を選択します。
  3. [契約]ボックスでオブジェクトが属している契約を選択します([契約]を除くすべてのオブジェクトタイプに適用可能)。このボックス内をクリックすると、すべての契約の一覧が表示され、契約名の最初の数文字を入力すると、一致する契約が表示されます。例えば「example.com」のように入力します。
  4. 特定のタイプのオブジェクトを 1 つまたは複数選択します。例えば、「wordpress_database_8」のように入力します。

同様に、顧客パネルの[アカウント]でアカウントおよびウェブサイトを復元する場合は、バックアップマネージャウィザードと同じ方法で復元するオブジェクトを選択することができます。

バックアップから復元できるオブジェクトのタイプは以下のとおりです。

  • 契約
  • サイト
  • DNS ゾーン
  • データベース
  • SSL 証明書
  • メーリングリスト
  • メールアカウント
  • ファイルとディレクトリ

1 つの復元セッションで復元できるのは、同じ契約に属する選択したタイプのオブジェクトのみです。

注:増分バックアップを復元する際に、Plesk は前回行われたフルバックアップのデータと、そのフルバックアップ後、選択した増分バックアップまでの間に作成されたすべての増分バックアップも復元します。詳細は、バックアップのリストの[サイズ]列のリンクをクリックしてください。

復元オプション
  • 復元作業が完了するまでドメインを一時停止:このオプションを選択することにより、サイトの復元中にユーザがサイトのコンテンツや設定を変更すると生じるおそれのある競合を回避することができます。
  • 復元タスクの完了時に、次の宛先に通知メールを送信: 復元タスクが完了したときにコントロールパネルから通知が欲しい場合は、メールアドレスを入力します。
  • 競合解決ポリシー:復元中に競合が発生した場合の対応を指定します。
  • バックアップのセキュリティ設定:バックアップがパスワード保護されている場合、[パスワード]フィールドにパスワードを入力してください。Plesk では、パスワードの正否をチェックするすることができません。バックアップの復元は完了しますが、データが破損する可能性があります。
    ユーザパスワードをリセットする場合は、[ユーザパスワードを復号する]オプションをクリアしてください。

データの復元中にエラーまたは競合が発生した場合は、適切な解決策を選択するためのウィザードが起動します。画面の指示に従ってウィザードを完了してください。